相沢です。 ときどき、 「そんなことしたら、 女性からナメられませんか?」 という質問をもらいます。 これを聞くと、いつも、 「ナメられたくない」 なんて思ってるから、 ナメられるんだよ(笑) と、反射的に思ってしまうのですが、 そうですね、 だいたい、 「他人からナメられたくない」 って思ってるやつって、 他人から、ナメられますよね。 … って書いていて、 「あれ、そもそもナメられるって 何だろう?」 「オレはむしろ、女の子から 体中をペロペロと、 ナメられたいぞ…」 なんて、ついつい、 ゲスな下ネタに、 思考を持っていかれそうに なりつつも、 さて。 ナメられるっていうのは、たぶん、 人間として、 ・下に見られる とか、 ・軽んじられる ってことだと思いますが。 じゃあ、僕自身は、 今までの人生で、 他人から下に見られたり、 軽んじられたりしたことは 1度も無いのか? って聞かれると、 「いやいや、むしろありすぎて、 そんなもの、数えてませんよ」 だし、 そのうえで、言わせてもらうのですが、 「だから、何?」 って思います。 そもそも人間とは、 第一印象の見た目とか、 あとは、 社会的な、立ち位置、 ポジション、関係性、 みたいなやつで、 勝手に、一方的に、 他人を見下したり、軽んじたり するものです。 それが、スタンダートです。 それが、当たり前です。 そこが、基本なんですよ。 ですので、そんなことにいちいち プライドを傷つけられて、 ナイーブに、イライラしたり、 「なめんなよ、このやろー!」 とかって、 田舎のヤンキーみたいに、 ばか丸出しで、 「シャーっっ!」 って爬虫類(はちゅうるい) のごとく ちょっとしたことで、 ビクビクと他人を威嚇(いかく) したりするから、 イタイわけですね。 そうそう。 「なめられたくない」 っていう発想が、もう、 田舎のヤンキーですよね、 これは。ほんとに。 ですから、 「なめんなよ、このやろー!」 とか思っちゃってる時点で、 本質的には、 そして、 コミュニケーションの実力的には、 彼らと、大差が無いわけです。 … さて。 ところで、 今日のお話は、 実はけっこう、 根が広くてですね、 この、 「ナメられたくない」 も含めて、 コンプレックスっていうのは、 「その思考」そのものが、 コミュニケーションの 足をひっぱります。 例えば、恋愛なんかで よくあるのが、 「背が低いことがコンプレックスです」 とか。 これも、もちろん、 どうしても、男性は背が高くないと 恋愛対象として見られない、 という女性も、ごくごく一部、 いなくはないのですが、 ほとんどの場合は、 「あなたの背が低い」 から 男として無しなのではなくて、 「背が低いことを気にしすぎている あなたのメンタリティがしょぼい」 から 男として無しなのです。 それから、 年齢とかでも、こういう コンプレックスって よくありますよね。 「若い女性とどうやって話を合わせて 口説けば良いか、分からない」 みたいなのとか。 こういうことを言う男性が、 じゃあ、 同年代の女性が相手ならば、 百戦錬磨(ひゃくせんれんま) 話をどっかんどっかん、 盛り上げられる、 なんて話は、聞いたことが無い。 だいたい、 「若い子が口説けません」 っていう男性は、 一方的に、年齢差を気にしすぎて、 ・年齢のせいで口説けない というフィクションに逃げ込んで いるだけの話で、 じゃあ、その「若い女性」と、 もし仮に、同じ年に生まれて、 同じ年齢で出会ったとしても、 だいたいこういう人は、 別の言い訳を探すのでしょう。 「自分は背が低い」 とか 「自分はイケメンではない」 とか。 おおむね、 若い子と楽しく話せる男性 っていうのは、 老若男女問わず、 誰とでも楽しく話せるものですし、 「若い女性とどうやって話を合わせて 口説けば良いか、分からない」 という男性は、 若い子に限らず、 年齢に関係なく、 一部の人としか 話せなかったりするものです。 … 年齢といえば、 僕の女友達が、 ナンパされたときのことを 話してくれたのですが、 あるオジサンが、 声をかけてきて、 「君って何歳?」 「25」 「えー若いねー」 「何歳なんですか?」 「30歳くらいだよ」 「いや、どう見ても40歳こえて ますよね(笑)」 って言ったら、そのまま その男性は、逃げていったそうです。 そこで、僕は、彼女に、 「オジサンから声をかけられて、嫌だった?」 って聞いたら 「全然。むしろ、あっちから声かけて きたくせに、途中で急に立ち去るって、 それが失礼だよね」 って言ってました。 これ、分かります? たぶん、このナンパした男性は、 自分の年齢に、 コンプレックスを 持っていたんですよ。 そして、おそらく、実際に 40歳を超えていたんだと思うし、 そのうえで、 つまり、 40歳をこえて、 ナンパしている自分について、 受け入れられていなかった んじゃないかな? と。 「こんな年齢になって、 路上で若い子に声かけて、 恥ずかしいやつって 思われないかな?」 とか。 まあ、これも一種の、 年齢コンプレックスですね。 なので、その部分、 年齢の部分を、彼女から ストレートに指摘されて、 いたたまれなくなり、 その場から、逃げ出したんだと 思います。 それか、 本当に30歳くらいなんだけれども、 見た目が40歳くらいに見える男性で、 そのことが、強いコンプレックスだったか。 どのみち、 指摘され、逃げてます。 ちなみに、この女友達ですが、 僕は付き合いが長くて、 よく知っているのですが、 彼女は、男性の年齢には まったく興味がありません。 おじさんだから嫌とか、 見た目がふけているから嫌とか、 そういうのが全くないタイプです。 なので、これ、 男性が勝手に、負けて、 逃げ出したパターン。 ここ、重要です。 これなんか、 例えば、 「いや、どう見ても40歳こえて ますよね(笑)」 なら、 「いやいやいや。 初対面で失礼じゃね?笑 おれ、赤ちゃんのときから この顔だから!」 とか。 「あれ? もしかして、占い師さんですか? よく本当の年齢分かりましたね(笑)」 とか。 テキトウに返せば良いわけですよ。 で、こういう話をするとだいたい、 「そんなふうに上手くセリフが 出てきません」 「自分は、頭の回転が遅いです」 とかって、すぐに、 セリフとか、頭の回転のせいに されちゃうのですけれども、 僕はこれ、セリフの問題とか、 頭の回転の問題とかではなくて、 コンプレックスの問題だと思ってます。 自分のコンプレックスを指摘されて、 それだけで、 恥ずかしさとか、 自分の負の気持ちが 胸いっぱいに広がっちゃって、 そこで、思考が停止しているんですね。 で、勝手に負けて、勝手に逃げ出す。 「ナメられたくない」 も 「背が低いからモテない」 も、 「自分はもう、歳だから」 も、 本質的に、すべて同じです。 そうやって、 自分のことだけで、 自分のコンプレックスのことだけで、 自分の負い目や劣等感のことだけで、 胸がいっぱいだから、 心がいっぱいだから、 頭がいっぱいだから、 女性とのコミュニケーションのなかで、 適切な言葉が出てこないのです。 … コンプレックスの話をしていて、 ひとつ、 興味深いエピソードを思い出しました。 友達のキャバ譲が言っていたのですが、 キャバクラの客というのは、 学生時代の復讐(ふくしゅう)をはたしに 来るのだそうです。 学生時代、 クラスの中で、派手でイケてる 女の子を、 黙って、指をくわえてみていた 地味な男たち。 彼らが、社会人になって、 それなりのお金や、社会的な地位を 獲得して、 キャバクラで、 当時、あこがれていた、 派手で、イケている女の子を、 今度こそ、口説き落そうと、 必死に通う。 「あのころオレは、地味で目立たず、 ただ見ていることしか出来なかった。 でも、今は違う! こうしてお金を払えば、話も出来るし アフターだって誘える。 あと一歩。あと一歩で、あのころ 手に入れられなかったものが、 手に入るんだっ!」 っていう。 そういうお客さんが一番、 扱いやすいカモなのだそうですが、 これだって結局は、 そういう、 「あの頃の、イケていない自分」 っていうコンプレックスが、 大きく足を引っ張ってるわけです。 そして、おおむね、 本当にキャバ譲を口説き落している 男性というのは、 「あの頃…」 なんていうコンプレックスでは 口説いていません。 もっとフラットです。 … 人には様々なコンプレックスがあります。 僕だって若いころは、 普通に、ひとなみに、 コンプレックスのかたまりでした。 そもそも、 思春期とは、そういう時代ですし、 若さとは、 コンプレックスの強さや大きさと ほとんどイコールなのでしょう。 人は、年齢とともに、 「自分は特別な存在ではない」 ということを思い知ります。 「自分は、物語の主人公ではない…」 それが、大人になるということです。 そのことを、頭ではなく、 心で、理解するんです。 でもきっと、 「自分が特別ではない」 って、心で理解することと、 コンプレックスから解放される こととは、イコールなんです。 本当の自由が欲しければ、 「特別でない自分」というものを 受け止めてください。 もっと誠実に、 もっと、肯定的に。 きっと、できます。 相沢蓮也
相沢です。 思いのほか、奥さんがいる男性から 相談をもらいます。 最高のパートナーと結婚したい。 あるいは、している。 でも、それはそれとして、 結婚した後でも、 愛人とか、定期的にセックスする関係の パートナーも、欲しいよね。 っていう人。 あるいは、 妻とは全く上手くいっていない。 家庭は冷めきっている。 っていう人。 この2種類の男性のために、 書きます。 まず最初に、 基礎中の基礎。 だけど皆さん、びっくりする くらいに抜けている部分。 を、押さえます。 もし仮に、 あなたが既に結婚をしていて、 そのうえで、 独身の女性と遊びたい、 という場合、 相手の女性にとって、 あなたとのセックスには、 ・ほとんど、リスクしかありません。 もし仮に、あなたとの不倫が バレた場合、 あなたが何を言おうとも、 あなたの奥さんが、相手の女性を 訴えたら、 相手の女性は、負けます。 多額の慰謝料を支払う事となる。 そのうえ、世間の目も、 相手の女性に対して、 非常に冷たく厳しいでしょう。 結婚している事を知りながら ダンナに手を出した、最低女。 相手の女性は、自分の親兄弟にも 顔向けできません。 そのうえ、あなたの奥さんから、 何を言われても、どれほど人格を 全否定されても、黙るしかない。 だって、世間の基準、 一般的な正しさからすると、 間違っているのは、不倫した 女の方だから。 そこに、どのような個別の事情が あろうとも、 世間は、 ・虫ケラをいたぶるような「正義感」 もしくは、 ・いやらしい「好奇の目」 でもって、 その女性を責めるでしょう。 女性にとって、 結婚している男性と関係を持つ、 というのは、 そういうリスクと隣合わせなんです。 これは、あなた1人で どうこう出来る範囲を 超えています。 彼氏がいるのに、浮気した、 とか、若い男女のオママゴト とはわけが違います。 ほとんどの男は、この辺が 分かっていません。 この、女性心理、 女性が抱いている、危機感、 リスク感、 多くの女性は、これを、 「奥さんに悪いから…」 という言葉で表現しますが、 この罪悪感の奥には、 恐怖感がひそんでいます。 が、男は、まるで理解できていない。 「もう、妻とは冷え切っているから」 とか、 「結婚していようが、どうだろうが、 男女の恋愛は自由だろ」 とか、 「本当に好きになってしまった」 とか、 そういう、ごくごく個人的な ところでしか考えていません。 それが、大半の男です。 そうして、浮気をされた妻の、 女の復讐心、恐ろしさを あなどっています。 こんな感じで、 男の頭は、ひじょ~~に、ゆるい。 お気楽なもんです。 この手の相談をしてくる 既婚男性の、 質問の内容を見ていると、 どうも、鈍い。 「しょせんは、他人のリスク。 最後は、オレには関係ない。 安全な場所から、なんとか あわよく、若い女とヤリたい」 そんな意識が透けて見えます。 一方で、女の子っていうのは、 この辺のリスクを、直感 しています。 自分が女だから、女の恐ろしさが 分かる、というのもありますし、 それ以上に、生物として、 男よりも危機察知能力が 優れていますから、 とくに、社会とか世間とか、 周囲の目とか、 そういうリスクにも敏感ですから、 法律がどう、 とか、知らなくても、 充分に、リスクを理解しています。 まず、ここです。 普通の恋愛とは、スタートが 全然、違うという部分。 結婚している男は、 ほとんどの場合、不倫を、 彼女がいるけれども、 浮気しちゃった… くらいの実感でしかとらえて いません。 そして、 結局は、他人のリスク。 オレには関係ない。 という意識が、どこかにある。 でも、そういう男に狙われる 独身の女性は、 それとは比較にならないくらいの、 リスクを、直感していて、 この意識の差が、 男女の恋愛に、どのような 影響を及ぼすのか。 2点でしょう。 1点目: 普通とは、好意を伝えるタイミングが違う 2点目: 普通の何倍もの、メリットを女性に提示 出来なければならない。 です。 以下、解説します。 1点目: 普通とは、好意を伝えるタイミングが違う これは、女性側の気持ちが、 「この人、男としていいなぁ… あ~。でもやっぱり、イイ男って みんな結婚してんだよな~」 と、最低でもこのラインを突破 してからでないと、 勝負のステージにすら立てません。 焦って、少年のような気持ちで 告白しようものなら、 奥さんがいる男の告白、 という、ドギツイ重たさに 女性はどん引きします。 ちょっと仲が良いくらいの、 あれこれ理由をつけて、 やっと2人での食事に 連れだしたような関係性で、 うっかり性的なアプローチを しようものなら、 酔っぱらったエロおやじの セクハラを受けた、 という印象で終わります。 そして、ゲームオーバー。 ともかくですね、 最低でも、 「この人、男としていいなぁ… あ~。でもやっぱり、イイ男って みんな結婚してんだよな~」 という、 相手の女性の、本能の部分は あなたにオスとしての魅力を 強く、感じていて、 でも、理性がそれを否定している、 というような、 そのステージに立てて初めて、 五分五分のスタートラインに 立てるんです。 つぎ。 2点目: 普通の何倍もの、メリットを女性に提示 出来なければならない。 五分五分に立ったうえで、 それでもですね、 まあ、一発ヤルだけなら、 ノリと雰囲気となし崩しで、 押し切れば、 何とかなるんですけれども、 関係を続けたいのであれば、 ・普通の男では与えられないほど 大きなメリット を与えなければなりません。 最初にも書きましたが、 結婚している男とセックスする というのは、 独身女性にとって、ほとんど リスクしかない行為です。 若くて綺麗な女性ほど、 そのリスクを冒す、 意味がありません。 独身の魅力的な男からの アプローチがいくらでも ありますから。 それをけって、既婚者に行く、 意味が分からん。 それでも、あえてそのリスクを 受け入れるほどの、メリットを 女性が感じられるのか? だから、一般的には、 金も人脈もある男性 とか、多いですよね。 そうすると、例えば、野心を持った 女の子とかですね、 つまり、出資してもらいたい、 とか、 愛人として、色々と面倒を みてもらいたい、 とか、 あと、いつかは結婚して、普通の 家庭を築きたいけれども、 若くて綺麗な今、普通では付き合えない ような凄い男の隣で、 一時、人生の思い出作りをしてみたい、 とか、 まあ、そんなパターンが ありふれるわけです。 ・・・ よく、結婚している男性から、 「自分の家庭は冷めきっている。 だから彼女を作りたい」 という相談を受けます。 改めて、この相談を見てみると、 やっぱり、これって、 ・男側の事情 なんですね。 ・女の子からすると、関係が無い。 こういう、男側の事情を 口にするひと、多いんですけれども、 相手の立場になって考えると、 やっぱ、それって、無意味なんですよ。 「家庭は冷めきっている。 そして、君が欲しい」 … 女の子からすると、 「じゃあ、離婚してから 私を口説いてください」 です。 「離婚は出来ない。 君に与えられる、特別な メリットもない」 … 女の子からすると、 「じゃあ、私があなたと セックスするメリットは何ですか?」 「私のリスクはどうなるんですか?」 「あなたと恋愛しても、私に未来は 無いですよね?」 「私の、今という、若く、輝いている時間を、 あなたは、何と引き換えに手に入れ ようというのですか?」 です。 結婚している男で、 独身女性を狙っているひと。 特に、若くて、綺麗で、 価値の高い女性を狙っているひと。 ここを理解していますか? リスクとは本来、 男が負うべきものです。 それでやっと、イーブンの 恋愛が始まります。 それがですね、 そもそも、はじめから、 女性の方が圧倒的にリスクを 背負っている状態で、 スタートしなければならない。 その事の意味。 ちゃんと、理解していますか? だから、普通の魅力じゃ、 じゃダメなんです。 ぶっちぎりでないと。 ぶっちぎりで、話がうまいとか、 ぶっちりりで、聞くのがうまいとか、 ぶっちぎりで、セックスがうまいとか、 ぶっちぎりで、優しいとか、 ぶっちぎりで、頼りになるとか、 ぶっちぎりで、マメとか、 … … ただ、 「若い女に相手にしてもらいたい」 とかじゃなくって、 そうやって、男を磨きあげる ためのモチベーションになるならば、 既婚者の恋愛ってのも、 まあ、アリなのかな… って思っています。 相沢蓮也
相沢です。 ときどき、 「そんなことしたら、 女性からナメられませんか?」 という質問をもらいます。 これを聞くと、いつも、 「ナメられたくない」 なんて思ってるから、 ナメられるんだよ(笑) と、反射的に思ってしまうのですが、 そうですね、 だいたい、 「他人からナメられたくない」 って思ってるやつって、 他人から、ナメられますよね。 … って書いていて、 「あれ、そもそもナメられるって 何だろう?」 「オレはむしろ、女の子から 体中をペロペロと、 ナメられたいぞ…」 なんて、ついつい、 ゲスな下ネタに、 思考を持っていかれそうに なりつつも、 さて。 ナメられるっていうのは、たぶん、 人間として、 ・下に見られる とか、 ・軽んじられる ってことだと思いますが。 じゃあ、僕自身は、 今までの人生で、 他人から下に見られたり、 軽んじられたりしたことは 1度も無いのか? って聞かれると、 「いやいや、むしろありすぎて、 そんなもの、数えてませんよ」 だし、 そのうえで、言わせてもらうのですが、 「だから、何?」 って思います。 そもそも人間とは、 第一印象の見た目とか、 あとは、 社会的な、立ち位置、 ポジション、関係性、 みたいなやつで、 勝手に、一方的に、 他人を見下したり、軽んじたり するものです。 それが、スタンダートです。 それが、当たり前です。 そこが、基本なんですよ。 ですので、そんなことにいちいち プライドを傷つけられて、 ナイーブに、イライラしたり、 「なめんなよ、このやろー!」 とかって、 田舎のヤンキーみたいに、 ばか丸出しで、 「シャーっっ!」 って爬虫類(はちゅうるい) のごとく ちょっとしたことで、 ビクビクと他人を威嚇(いかく) したりするから、 イタイわけですね。 そうそう。 「なめられたくない」 っていう発想が、もう、 田舎のヤンキーですよね、 これは。ほんとに。 ですから、 「なめんなよ、このやろー!」 とか思っちゃってる時点で、 本質的には、 そして、 コミュニケーションの実力的には、 彼らと、大差が無いわけです。 … さて。 ところで、 今日のお話は、 実はけっこう、 根が広くてですね、 この、 「ナメられたくない」 も含めて、 コンプレックスっていうのは、 「その思考」そのものが、 コミュニケーションの 足をひっぱります。 例えば、恋愛なんかで よくあるのが、 「背が低いことがコンプレックスです」 とか。 これも、もちろん、 どうしても、男性は背が高くないと 恋愛対象として見られない、 という女性も、ごくごく一部、 いなくはないのですが、 ほとんどの場合は、 「あなたの背が低い」 から 男として無しなのではなくて、 「背が低いことを気にしすぎている あなたのメンタリティがしょぼい」 から 男として無しなのです。 それから、 年齢とかでも、こういう コンプレックスって よくありますよね。 「若い女性とどうやって話を合わせて 口説けば良いか、分からない」 みたいなのとか。 こういうことを言う男性が、 じゃあ、 同年代の女性が相手ならば、 百戦錬磨(ひゃくせんれんま) 話をどっかんどっかん、 盛り上げられる、 なんて話は、聞いたことが無い。 だいたい、 「若い子が口説けません」 っていう男性は、 一方的に、年齢差を気にしすぎて、 ・年齢のせいで口説けない というフィクションに逃げ込んで いるだけの話で、 じゃあ、その「若い女性」と、 もし仮に、同じ年に生まれて、 同じ年齢で出会ったとしても、 だいたいこういう人は、 別の言い訳を探すのでしょう。 「自分は背が低い」 とか 「自分はイケメンではない」 とか。 おおむね、 若い子と楽しく話せる男性 っていうのは、 老若男女問わず、 誰とでも楽しく話せるものですし、 「若い女性とどうやって話を合わせて 口説けば良いか、分からない」 という男性は、 若い子に限らず、 年齢に関係なく、 一部の人としか 話せなかったりするものです。 … 年齢といえば、 僕の女友達が、 ナンパされたときのことを 話してくれたのですが、 あるオジサンが、 声をかけてきて、 「君って何歳?」 「25」 「えー若いねー」 「何歳なんですか?」 「30歳くらいだよ」 「いや、どう見ても40歳こえて ますよね(笑)」 って言ったら、そのまま その男性は、逃げていったそうです。 そこで、僕は、彼女に、 「オジサンから声をかけられて、嫌だった?」 って聞いたら 「全然。むしろ、あっちから声かけて きたくせに、途中で急に立ち去るって、 それが失礼だよね」 って言ってました。 これ、分かります? たぶん、このナンパした男性は、 自分の年齢に、 コンプレックスを 持っていたんですよ。 そして、おそらく、実際に 40歳を超えていたんだと思うし、 そのうえで、 つまり、 40歳をこえて、 ナンパしている自分について、 受け入れられていなかった んじゃないかな? と。 「こんな年齢になって、 路上で若い子に声かけて、 恥ずかしいやつって 思われないかな?」 とか。 まあ、これも一種の、 年齢コンプレックスですね。 なので、その部分、 年齢の部分を、彼女から ストレートに指摘されて、 いたたまれなくなり、 その場から、逃げ出したんだと 思います。 それか、 本当に30歳くらいなんだけれども、 見た目が40歳くらいに見える男性で、 そのことが、強いコンプレックスだったか。 どのみち、 指摘され、逃げてます。 ちなみに、この女友達ですが、 僕は付き合いが長くて、 よく知っているのですが、 彼女は、男性の年齢には まったく興味がありません。 おじさんだから嫌とか、 見た目がふけているから嫌とか、 そういうのが全くないタイプです。 なので、これ、 男性が勝手に、負けて、 逃げ出したパターン。 ここ、重要です。 これなんか、 例えば、 「いや、どう見ても40歳こえて ますよね(笑)」 なら、 「いやいやいや。 初対面で失礼じゃね?笑 おれ、赤ちゃんのときから この顔だから!」 とか。 「あれ? もしかして、占い師さんですか? よく本当の年齢分かりましたね(笑)」 とか。 テキトウに返せば良いわけですよ。 で、こういう話をするとだいたい、 「そんなふうに上手くセリフが 出てきません」 「自分は、頭の回転が遅いです」 とかって、すぐに、 セリフとか、頭の回転のせいに されちゃうのですけれども、 僕はこれ、セリフの問題とか、 頭の回転の問題とかではなくて、 コンプレックスの問題だと思ってます。 自分のコンプレックスを指摘されて、 それだけで、 恥ずかしさとか、 自分の負の気持ちが 胸いっぱいに広がっちゃって、 そこで、思考が停止しているんですね。 で、勝手に負けて、勝手に逃げ出す。 「ナメられたくない」 も 「背が低いからモテない」 も、 「自分はもう、歳だから」 も、 本質的に、すべて同じです。 そうやって、 自分のことだけで、 自分のコンプレックスのことだけで、 自分の負い目や劣等感のことだけで、 胸がいっぱいだから、 心がいっぱいだから、 頭がいっぱいだから、 女性とのコミュニケーションのなかで、 適切な言葉が出てこないのです。 … コンプレックスの話をしていて、 ひとつ、 興味深いエピソードを思い出しました。 友達のキャバ譲が言っていたのですが、 キャバクラの客というのは、 学生時代の復讐(ふくしゅう)をはたしに 来るのだそうです。 学生時代、 クラスの中で、派手でイケてる 女の子を、 黙って、指をくわえてみていた 地味な男たち。 彼らが、社会人になって、 それなりのお金や、社会的な地位を 獲得して、 キャバクラで、 当時、あこがれていた、 派手で、イケている女の子を、 今度こそ、口説き落そうと、 必死に通う。 「あのころオレは、地味で目立たず、 ただ見ていることしか出来なかった。 でも、今は違う! こうしてお金を払えば、話も出来るし アフターだって誘える。 あと一歩。あと一歩で、あのころ 手に入れられなかったものが、 手に入るんだっ!」 っていう。 そういうお客さんが一番、 扱いやすいカモなのだそうですが、 これだって結局は、 そういう、 「あの頃の、イケていない自分」 っていうコンプレックスが、 大きく足を引っ張ってるわけです。 そして、おおむね、 本当にキャバ譲を口説き落している 男性というのは、 「あの頃…」 なんていうコンプレックスでは 口説いていません。 もっとフラットです。 … 人には様々なコンプレックスがあります。 僕だって若いころは、 普通に、ひとなみに、 コンプレックスのかたまりでした。 そもそも、 思春期とは、そういう時代ですし、 若さとは、 コンプレックスの強さや大きさと ほとんどイコールなのでしょう。 人は、年齢とともに、 「自分は特別な存在ではない」 ということを思い知ります。 「自分は、物語の主人公ではない…」 それが、大人になるということです。 そのことを、頭ではなく、 心で、理解するんです。 でもきっと、 「自分が特別ではない」 って、心で理解することと、 コンプレックスから解放される こととは、イコールなんです。 本当の自由が欲しければ、 「特別でない自分」というものを 受け止めてください。 もっと誠実に、 もっと、肯定的に。 きっと、できます。 相沢蓮也
相沢です。 思いのほか、奥さんがいる男性から 相談をもらいます。 最高のパートナーと結婚したい。 あるいは、している。 でも、それはそれとして、 結婚した後でも、 愛人とか、定期的にセックスする関係の パートナーも、欲しいよね。 っていう人。 あるいは、 妻とは全く上手くいっていない。 家庭は冷めきっている。 っていう人。 この2種類の男性のために、 書きます。 まず最初に、 基礎中の基礎。 だけど皆さん、びっくりする くらいに抜けている部分。 を、押さえます。 もし仮に、 あなたが既に結婚をしていて、 そのうえで、 独身の女性と遊びたい、 という場合、 相手の女性にとって、 あなたとのセックスには、 ・ほとんど、リスクしかありません。 もし仮に、あなたとの不倫が バレた場合、 あなたが何を言おうとも、 あなたの奥さんが、相手の女性を 訴えたら、 相手の女性は、負けます。 多額の慰謝料を支払う事となる。 そのうえ、世間の目も、 相手の女性に対して、 非常に冷たく厳しいでしょう。 結婚している事を知りながら ダンナに手を出した、最低女。 相手の女性は、自分の親兄弟にも 顔向けできません。 そのうえ、あなたの奥さんから、 何を言われても、どれほど人格を 全否定されても、黙るしかない。 だって、世間の基準、 一般的な正しさからすると、 間違っているのは、不倫した 女の方だから。 そこに、どのような個別の事情が あろうとも、 世間は、 ・虫ケラをいたぶるような「正義感」 もしくは、 ・いやらしい「好奇の目」 でもって、 その女性を責めるでしょう。 女性にとって、 結婚している男性と関係を持つ、 というのは、 そういうリスクと隣合わせなんです。 これは、あなた1人で どうこう出来る範囲を 超えています。 彼氏がいるのに、浮気した、 とか、若い男女のオママゴト とはわけが違います。 ほとんどの男は、この辺が 分かっていません。 この、女性心理、 女性が抱いている、危機感、 リスク感、 多くの女性は、これを、 「奥さんに悪いから…」 という言葉で表現しますが、 この罪悪感の奥には、 恐怖感がひそんでいます。 が、男は、まるで理解できていない。 「もう、妻とは冷え切っているから」 とか、 「結婚していようが、どうだろうが、 男女の恋愛は自由だろ」 とか、 「本当に好きになってしまった」 とか、 そういう、ごくごく個人的な ところでしか考えていません。 それが、大半の男です。 そうして、浮気をされた妻の、 女の復讐心、恐ろしさを あなどっています。 こんな感じで、 男の頭は、ひじょ~~に、ゆるい。 お気楽なもんです。 この手の相談をしてくる 既婚男性の、 質問の内容を見ていると、 どうも、鈍い。 「しょせんは、他人のリスク。 最後は、オレには関係ない。 安全な場所から、なんとか あわよく、若い女とヤリたい」 そんな意識が透けて見えます。 一方で、女の子っていうのは、 この辺のリスクを、直感 しています。 自分が女だから、女の恐ろしさが 分かる、というのもありますし、 それ以上に、生物として、 男よりも危機察知能力が 優れていますから、 とくに、社会とか世間とか、 周囲の目とか、 そういうリスクにも敏感ですから、 法律がどう、 とか、知らなくても、 充分に、リスクを理解しています。 まず、ここです。 普通の恋愛とは、スタートが 全然、違うという部分。 結婚している男は、 ほとんどの場合、不倫を、 彼女がいるけれども、 浮気しちゃった… くらいの実感でしかとらえて いません。 そして、 結局は、他人のリスク。 オレには関係ない。 という意識が、どこかにある。 でも、そういう男に狙われる 独身の女性は、 それとは比較にならないくらいの、 リスクを、直感していて、 この意識の差が、 男女の恋愛に、どのような 影響を及ぼすのか。 2点でしょう。 1点目: 普通とは、好意を伝えるタイミングが違う 2点目: 普通の何倍もの、メリットを女性に提示 出来なければならない。 です。 以下、解説します。 1点目: 普通とは、好意を伝えるタイミングが違う これは、女性側の気持ちが、 「この人、男としていいなぁ… あ~。でもやっぱり、イイ男って みんな結婚してんだよな~」 と、最低でもこのラインを突破 してからでないと、 勝負のステージにすら立てません。 焦って、少年のような気持ちで 告白しようものなら、 奥さんがいる男の告白、 という、ドギツイ重たさに 女性はどん引きします。 ちょっと仲が良いくらいの、 あれこれ理由をつけて、 やっと2人での食事に 連れだしたような関係性で、 うっかり性的なアプローチを しようものなら、 酔っぱらったエロおやじの セクハラを受けた、 という印象で終わります。 そして、ゲームオーバー。 ともかくですね、 最低でも、 「この人、男としていいなぁ… あ~。でもやっぱり、イイ男って みんな結婚してんだよな~」 という、 相手の女性の、本能の部分は あなたにオスとしての魅力を 強く、感じていて、 でも、理性がそれを否定している、 というような、 そのステージに立てて初めて、 五分五分のスタートラインに 立てるんです。 つぎ。 2点目: 普通の何倍もの、メリットを女性に提示 出来なければならない。 五分五分に立ったうえで、 それでもですね、 まあ、一発ヤルだけなら、 ノリと雰囲気となし崩しで、 押し切れば、 何とかなるんですけれども、 関係を続けたいのであれば、 ・普通の男では与えられないほど 大きなメリット を与えなければなりません。 最初にも書きましたが、 結婚している男とセックスする というのは、 独身女性にとって、ほとんど リスクしかない行為です。 若くて綺麗な女性ほど、 そのリスクを冒す、 意味がありません。 独身の魅力的な男からの アプローチがいくらでも ありますから。 それをけって、既婚者に行く、 意味が分からん。 それでも、あえてそのリスクを 受け入れるほどの、メリットを 女性が感じられるのか? だから、一般的には、 金も人脈もある男性 とか、多いですよね。 そうすると、例えば、野心を持った 女の子とかですね、 つまり、出資してもらいたい、 とか、 愛人として、色々と面倒を みてもらいたい、 とか、 あと、いつかは結婚して、普通の 家庭を築きたいけれども、 若くて綺麗な今、普通では付き合えない ような凄い男の隣で、 一時、人生の思い出作りをしてみたい、 とか、 まあ、そんなパターンが ありふれるわけです。 ・・・ よく、結婚している男性から、 「自分の家庭は冷めきっている。 だから彼女を作りたい」 という相談を受けます。 改めて、この相談を見てみると、 やっぱり、これって、 ・男側の事情 なんですね。 ・女の子からすると、関係が無い。 こういう、男側の事情を 口にするひと、多いんですけれども、 相手の立場になって考えると、 やっぱ、それって、無意味なんですよ。 「家庭は冷めきっている。 そして、君が欲しい」 … 女の子からすると、 「じゃあ、離婚してから 私を口説いてください」 です。 「離婚は出来ない。 君に与えられる、特別な メリットもない」 … 女の子からすると、 「じゃあ、私があなたと セックスするメリットは何ですか?」 「私のリスクはどうなるんですか?」 「あなたと恋愛しても、私に未来は 無いですよね?」 「私の、今という、若く、輝いている時間を、 あなたは、何と引き換えに手に入れ ようというのですか?」 です。 結婚している男で、 独身女性を狙っているひと。 特に、若くて、綺麗で、 価値の高い女性を狙っているひと。 ここを理解していますか? リスクとは本来、 男が負うべきものです。 それでやっと、イーブンの 恋愛が始まります。 それがですね、 そもそも、はじめから、 女性の方が圧倒的にリスクを 背負っている状態で、 スタートしなければならない。 その事の意味。 ちゃんと、理解していますか? だから、普通の魅力じゃ、 じゃダメなんです。 ぶっちぎりでないと。 ぶっちぎりで、話がうまいとか、 ぶっちりりで、聞くのがうまいとか、 ぶっちぎりで、セックスがうまいとか、 ぶっちぎりで、優しいとか、 ぶっちぎりで、頼りになるとか、 ぶっちぎりで、マメとか、 … … ただ、 「若い女に相手にしてもらいたい」 とかじゃなくって、 そうやって、男を磨きあげる ためのモチベーションになるならば、 既婚者の恋愛ってのも、 まあ、アリなのかな… って思っています。 相沢蓮也