相沢です。
インターネットの世界だと、
「恋愛コンサルタントです」
って名乗っている人の多くは、
「どうしたら不特定多数の
女の子たちと沢山せっ○スできるか?」
っていう話をメインに
しているようですが、
僕の場合は、
あんまり、そういうのをしません。
たまにしますけど。
やっぱり、たまにですね。
それは。
そして、
それよりは、基本的には、
大真面目に、
「恋愛って何だろう?」
「どうしたら本物の満足を
手に入れられるのだろう?」
「男として、どう生きるべきなんだろう?」
みたいなテーマに
取り組んでいますし、
コンサル生さんたちとも
そういうのをベースに
一緒に成長しております。
ところで、
そんなふうにして、
色々な男性の相談に乗って
いますと、
特に、20代~30代前半くらいで
わりと問題としてあがってくるのが、
親との関係性
です。
やはり事実として、
DVっぽかったり、
いわゆる『毒親』みたいな
両親のもとで育った男性は、
大人になってからも
人間関係に、悩みや
ストレスを抱えやすいです。
コミュニケーション全般、
不器用だったりして、
他人とのかかわりに、
劣等感や不信をいだきやすいです。
そして、
当たり前のことではありますが、
恋愛だって、
コミュニケーションだし、
他人とのかかわりです。
全くの他人である、
女性と、
どういう距離感で、
どうやって仲良くなり、
どうやって付き合ってゆけば良いのか?
ごくごく当たり前の、
人間関係の話。
親との関係。
兄弟との関係。
友だち関係。
上司との関係。
先輩との関係。
部下との関係。
後輩との関係。
そういう、たくさんある
人間関係のひとつ。
それが、恋愛です。
ですので、
好きな女性に対して、
どんなLINEをするですとか、
どんなセリフを言うだとか、
どんなデートで、
どういう手順で、
どんな駆け引きをする、
だとか、
そんな表面的なお話だけを
していても、
本質的な、
人間関係での不器用さ
劣等感、
自分と他人に対する不信感
をかかえたままですと、
満足できる成果なんて
ちっともつかめません。
いわゆる『毒親』のもとで
育ってしまった人は、
とにかく、ここが弱いです。
一般的な『親』が
与えてくれるはずの
・何か
が、与えられないまま、
育ってしまったからです。
ところで、
その「何か」ってなんですか?
って言われると、
これまた非常に言葉に
しづらいのですが。
しいて、別の言葉に
置き換えるのであれば、
「無条件の承認」とか「無償の愛」とか。
「あなたが、あなたである。
それのみを根拠にして、
わたしは、無条件であなたを肯定する」
といった種類のものです。
これを、両親からたっぷりと
もらって育った人は、
強いです。
傷ついて、落ち込んでも、
芯(しん)の部分が折れません。
生命としての、
根源的な自信がそなわっているので、
自分や他人を
信頼できるだけの強さがあるし、
自分は自分。
他人は他人。
として、必要以上に劣等感を
いだくこともありません。
…
と、ここまで書くと、
「いやいや。
自分は親に普通に愛されて
育ちましたけど、
自分に自信が無いし、
劣等感も凄いですよ」
とか、
「いやいや、
なんでもかんでも、親のせいに
し過ぎじゃね?
親の影響力、そこまでか?」
とか、
「じゃあ、『毒親』に育て
られてしまった自分には、
もう絶望しか無いんですか?」
とか。
色々と突っ込まれそうなのですが。
そこはもう、
・程度の問題
としか、言いようがないですね…
親だけであなたの人生は
決まりません。
でも、
親の影響力って凄まじいよね。
っていう感じ。
そして、そのうえで。
今回の話の一番のポイントは、
人間が、
自分のことも
他人のことも
信頼できるだけの、
根源的な強さ、
自信といったものを
身に着けるためには、
「あなたが、あなたである。
それのみを根拠にして、
わたしは、無条件であなたを肯定する」
といった種類の愛情や承認が
必用ですよ。
ってことです。
そしてこれを、
一番たくさん与えてくれる
可能性が高いのが、
一般的には、親ですよ。
というお話ですので、
逆に言えば、
親からこれらを
充分にはもらえなかったとしても、
社会に出て、
外の世界とかかわるうちに、
先輩とか、
上司とか、
先生とか、
親戚とか、
そういった、
親とは別の「大人」から
少しずつ、受け取って、
その「少しずつ」を
沢山集めることで、
結果的に
充分に満たせることが
ちゃんとあります。
逆に、
親からそれなりにちゃんと
もらっていても、
社会に出て、
先輩とか、
上司とか、
先生とか、
親戚とか、
そういった、
親とは別の「大人」から
ほとんど、もらえなかった場合、
不完全燃焼みたいな感じで、
心の奥底に、
劣等感や不信感、
不満感が、
少しずつ、たまってしまいます。
…
ですので、
・親を選ぶことはできない
・自分に出来ることをやるしかない
という意味でも、
あなたにとって、
そして、
誰にとっても、
本当に重要なのは、
親とは別のところで、
別の人間から、
「あなたが、あなたである。
それのみを根拠にして、
わたしは、無条件であなたを肯定する」
といった種類の愛情や承認を
・少しずつ
集めることが出来るのか?
です。
ここで僕が、
・少しずつ
という言葉を強調しているのは、
やはり、
自分の親でも何でもない
人間から、
こういう種類の承認や愛情を、
たっぷり、がっつりと
もらいたい、
っていうのは、
ちょっと無理があるんですよ。
それを許してくれるのは、
基本的には、親だけです。
だから、
それ以外の他人に求めて
良いのは、
・少しだけ
です。
その「少し」を沢山
集めてください。
ところで、
じゃあ、
その「少し」を沢山
集められる人と、
ちっとも集められない人の
差って何ですか?
って話になるかと
思うのですが。
この差は、
2つあります。
1つめ。
誰かのために貢献できるかどうか?
つまり、
先に与えられるかどうか?
です。
社会というのは、原則、
待っていても、誰も
何も与えてはくれません。
親じゃないんで。
だから、先に与えます。
「どうしたら、その人が
喜ぶのか?」
をちゃんと考えて、
それを惜しみなく提供してください。
男はだいたい、仕事で
これが出来ます。
自分が所属している組織のため、
会社のために、
駆け引き無しで、
全力で、自分を提供します。
仕事で成果を出すんです。
そうするとだいたい、
その会社とか、
その組織のボスとか、
責任者の立場の人、
上司や先輩が
可愛がってくれます。
その関係性の中から、
「少しだけ」
無条件の承認がもらえたりします。
最初は仕事でのかかわり。
でも、ちゃんと認められたら、
仕事が終わっても、続く関係。
これが、掛け値なしの関係
というやつで、
ここに、無条件の承認が
かくれています。
男性ってのは、
女性と違って、
この辺、シンプルなので
助かります。
日本という社会で、
男性が、
こういう「承認」を得たければ、
このルートが最短でしょう。
そして、
だからこそ問題に
なってくるのが、
2つめ。
誰に貢献するのか?
誰のために、先に、
自分をなげうって提供するのか?
です。
ここを間違えると、
一方的に、搾取(さくしゅ)されます。
しかしこれは、
実はけっこう簡単に
見分けられます。
こちらが先に与えたぶんだけ、
あるいは、
こちらが先に与えたら、
その倍くらいの何かでもって
返してくれる人なのか?
それとも、
なんやかんやと理由をつけて、
あなたから、一方的に、
搾取(さくしゅ)するだけの
人なのか。
それを見抜くための
一番のポイントは、
ちゃんと話を聞いて、
最後は、あなたの意思を
尊重してくれる人かどうか?
です。
こういう人は、信頼して
大丈夫です。
逆に、
話を聞いてくれるフリをしつつ、
最後は、
あなたを囲い込んで、
自分の思い通りに動かそうと
する人間、
総じて、そういう人間は、
「あなたのためを思って
いっているんだよ?」
という言葉で脅迫し、
あなたをコントロールしようと
してくるのですが、
そういう人間は、信じたらダメです。
…
今日もまた、
小難しい話をしてしまいました…
でも最近、
ますます感じるんですよ。
恋愛に関しても、
結果が出る、出ないって、
最後はほんとに、
こういう『土台』の差
なんですよね。
やっぱり恋愛だけが
人生における、
摩訶不思議な特別事項
というわけでは無くて。
ぜんぜん、そんな特別な
ことでは無くって。
恋愛だって、
人生の一部でしか
ないんだよなあ…
って。
相沢蓮也