なんぱが出来るようになりたいです

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相沢蓮也

Category:
ナンパ

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この記事は約11分で読めます。

相沢です。

「なんぱが出来るようになりたいです」

という相談を、けっこう受けます。

今日は、そういうお話をします。

 

ところで、あなたは、

吃音(きつおん)って
知っていますか?

いわゆる、「どもり」ってやつ。

これについて、

アメリカでの有名な実験があります。

アイオワ大学でのこと。

22人の「どもり」がある
孤児を集めて、

その実験は行われました。

まず、これを2つの
グループに別けます。

1つのグループには、

「君たちのしゃべり方は正しい!」

「すばらしい!」

と褒め続けます。

そして、もう1つの
グループには、

「君たちのしゃべり方はおかしい!」

「君たちは障害者だ!」

と、けなし続けました。

すると、肯定的な言葉を
与えられ続けた子どもたちは

症状が改善。

一方で、否定され続けた
子どもたちは、

「どもり」が悪化して、
その後も苦しみ続けました。

 

次。

「ちっく」のお話。

 

チックって知っていますか?

小さい子供に多いんですけど、

無意識のうちに、

体の一部を、反射運動のように
動かしたり、

あと、

やっぱり無意識のうちに、

「んーんーんー」

とか

「ふん。ふん。ふん」

とか。

ノドを鳴らしたり、

周囲からすると、

かなり変な『クセ』に
思えるのですが。

これ、周囲の大人は
どのように対処するのが
ベストなのか?

っていうと、

 

正解は、

「放っておく」

なんですね。

無視が正解。

すると、数か月もすれば
おさまります。

逆に、ここで、変に

「その動き止めなさい!」

とか

「変な声出さないの!」

とかって、

怒って、無理に止めさせようと
すると、

逆に、

症状が悪化したり、

何年も引きずったりします。

 

「どもり」

「ちっく」

も、

僕はこういうの、

根っこは全部同じだと
思っていて、

原則、

人間の脳みそというのは

否定形を理解できないんですよ。

例えば、

今、これを読んでいる、あなた。

あなたに、お願いがあります。

お願いなんで、

絶対に、

『黄色いカラス』だけは

思い浮かべないでください。

いいですね。

絶対にダメですよ。

『黄色いカラス』はダメなんです。

想像してはダメ。

それを想像したら、

『黄色いカラス』にとりつかれますよ。

だから、止めてくださいね。

っていって、

今、

『黄色いカラス』

を、想像しなかった人は
いないと思うんですよ(笑)

 

人間の脳は、

否定形を理解できない。

全部、根っこは同じだと
思います。

これこそが、

コンプレックスの正体。

劣等感の、やっかいな性質。

自分を否定してしまう人間の
限界が、ここにあります。

 

自分で、

嫌だな、嫌だな、

って、頭の中で繰り返し、
繰り返し、

否定すればするほどに、

濃く、深く、鮮明に、

『それ』は、

あなたの心の底の部分に
居座ります。

話を戻しますね。

個別コンサルをしていると、

必ず一定数、

「ナ ン パ が出来るように
なりたいですっ!」

っていう人がいます。

で、そういう男性の話を
聞いていくと、

コンプレックスなんですよね、

それ。

そもそも、

ナ ン パ なんて、

やりたければ、
やればいいんですよ。

究極のところ、

歩く足があって、

日本語を声に出して
話すことができれば、

ナ ン パ なんて

出来ないわけが無いんです。

 

なのに、

色々と理由をつけて、

やらない。

なぜか?

答えは簡単です。

 

・本当は、やりたくないから

です。

つまり、

「出来るようになりたい」

「やりたい」

は、似ているけれども

まったく違います。

そして、

「出来るようになりたい」

っていうのは、

ほとんどの場合、

何かしらのコンプレックスの
裏返しであって、

本当にやりたいわけでは

ありません。

この点、

超重要です。

 

他にも、

「英語が話せるようになりたい」

「料理が出来るようになりたい」

「ギターがひけるようになりたい」

「みんなの輪の中心になって
人気者になりたい」

 

色々ありますが、

全部同じ。

それ、本当は、

やりたいわけじゃあなくって。

・出来ない自分が嫌だ

っていう、

コンプレックスです。

 

そしてそれは、

 

純粋な、

 

「やりたいという欲求」

ではないから、

そのエネルギーは、

ひたすら、

自分のコンプレックスを

くちゃくちゃ、くちゃくちゃと、

牛のごとく、

反芻(はんすう)を繰り返し、

ますます、

強く、強く、強く、

自分の劣等感を深めます。

人間は、否定形を理解できないから。

劣等感にさいなまれて。

インターネットとかを通して、

何を見て、何を読んで
洗脳されてきたのか、

分からないけれども、

どうしても「なんぱ」で
なければならない、

と思いこみ、

思い詰め。

街へ出て、道ゆく女性を眺めて、

心臓をドキドキ、バクバク
させながら、

手に汗をかき、

一歩も動けなくなり、

そして、

一歩も動けなかった自分を

責め続けて。

「オレは、何てダメなやつなんだ…」

って、

ますます、

その劣等感を深くしてゆく…

僕にはそれ、

よく分かりません。

嫌ならやらなくて良いと
思います。

世界ってもっと広いんで。

 

なんぱでなくとも、

『手段』なんていくらでもあります。

僕も、この業界がけっこう
長いので、

例えば、

「なんぱ最強!」

って言って、

最強の理由を10個ぐらい
あげている人とかを、

よく見ますけれども。

そういうの、

セールスですからね。

真に受け過ぎないでください。

僕だって、

なんぱ関連の商品を売るときは、

なんぱのメリットを
10個くらいあげて見せますよ。

そして、デメリットは
わざわざ言わない。

セールスですから。

なので、

それはそれとして、

あなたは、

あなたの長所を伸ばす
べきなんですよ。

エネルギーを

内面の劣等感を

強化するために向けるのではなくて、

 

ベクトルを変えて、

夢中になって

取り組めることに
向けるべきです。

その方が楽しいですし。

 

ですので、

直接、お会いして、

「ナ ン パ ができるように
なりたいです」

っていう男性には、

だいたい、

それって、

『手段』ですか?

『目的』ですか?

 

本当は、なにがしたいんですか?

っていうところから始めて、

なるべく、

その男性の
コンプレックスではなくて、

長所とか、

向き、不向きとかを一緒に
考えていって、

「じゃあ、試しに、
こういうことをやってみましょうか」

ってところから始めます。

 

そうそう。

僕は今、

・本当にやりたいことは何か?

みたいな話をサラっと
しましたけれども、

これが実は、一番、難しい。

みなさん、

「こんな自分が嫌だ」

「これが欲しい」

「こうなりたい」

とかってのは、けっこう
あるんですけれども、

そんなのだいたい、

劣等感の裏返し、

あるいは、

メディアの洗脳、

他人と比較して、
うらやましがっているだけ、

であって、

本当にやりたいこと

では無いんですね。

ほぼ、ほぼ。みなさん。

そして、

本当にやりたいこと

というのは、

どんなに机に座って
考えこんでいても、

どんなに議論しても、

見つかりません。

そういう、自分探しは
時間の無駄でしかなくて、

 

実際は、

少しでも興味があるなら
やってみる。

そして、

まったく出来ないなら、
それは、やりたいことでは無いし、

少しでもやれるならば、

半年~2年くらい続けてみて、

で、結果の出る、出ないに
関わらず、

なぜか続けられてしまう
のであれば、

そのまま続けているうちに、

気がつくと、

それが、

・やりたいこと

になっていたり
するものです。

 

「こういう人間になりたい」

とか、

「こういうことが出来るようになりたい」

とか、

そういった、

劣等感や自己否定の

裏返しなやつは、

いったん、置いておいて。

純粋に、

なぜか『続けられること』を
探してみて、

それを続けているうちに、

5年~10年あれば

突き抜けられますので、

そうやって、

突き抜けてしまうと、

気が付くと、

「こういう人間になりたい」

とか、

「こういうことが出来るようになりたい」

みたいな、

自己否定感なんて、

すっかり、どうでも
よくなっていたり

するものです。

人間は、否定形を理解できない。

自分で自分の劣等感を
わざわざ深く

育ててしまわないよう、

くれぐれも、気を付けましょう。

相沢蓮也

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