相沢です。
女性との会話
コミュニケーションについて
たいへん興味深い
質問をもらいました。
とても良い質問だったので
プライバシーに
配慮したうえで、
やり取りを掲載します。
—–(質問はここから)—–
相沢様
はじめまして。
『性欲トラップ』
を購入しました○○と申します。
減点一覧の中で
「ジャパニーズスマイルをする」
とありますが
自分はおもいっきりやってます。
ちょっと読んでショックでした。
だめなんだと…
というのは、
女性と話してる時に
誘い笑い的に
話した後に笑って、
相手から笑いを引き出して
楽しい雰囲気を
つくろうとしてたからです。
実際、あまり
話さないような子でも
こちらが笑った後
つられて相手も笑って
雰囲気が
よくなったことがあります。
それでも
「ジャパニーズスマイル」
はダメですか?
それとも、
誘い笑いとは
違ったものなのですか?
もし違うのであれば、
「ジャパニーズスマイル」
について、
もう少し詳しくご教授して
いただきたくお願いします。
—-(相沢の回答はここから)——
こんにちは。
相沢です。
つっこんだ質問
嬉しいです。
それを意図的に
やっているのなら
アリです。
相手が
すごく緊張していて
こちらの心は平静
そのものだとして。
「よし、相手の緊張を
和らげてあげよう」
という意図があったうえで
さわやかに
微笑むのであればよいです。
まあ、それは
ジャパニーズスマイルでは
無いと思いますが…
○○さんの仰る
誘い笑いというのが
それであればオッケーです。
ここで警告している
ジャパニーズスマイルは
むしろ、
自分で自分の緊張を
和らげるために
無意識に
出てしまうものを指します。
笑いについて
一歩突っ込んだ話をすると
恋愛における
男女のステータス
という意味で言えば
1、
男がちょっと面白い
からかうような事を言う
2、
女性が笑ってしまう
3、
女性が笑った直後に
男も笑う
がベストです。
お笑いとか
相手を楽しませるとか
そういうんじゃなく、
恋愛的ステータスの問題です。
この順番を守ると
いかにも
手のひらの上で転がして
ひとつ高い位置から
女性をからかっている
状況になるの
想像できますか?
子供がイタズラを仕掛けて
イタズラにひっかかった
大人を見た『後』に笑う。
落としあなを掘って
落ちたのを確認してから笑う。
そんな感じです。
それが、一歩高い場所から
女性をからかうような
恋愛的にステータスが高い
笑いの会話術です。
ついでですので
ジャパニーズスマイルとは
根っこは違うのですが、
やはり自分のステータスを
下げる笑いについてお話します。
おやじギャクが
寒い理由って分かりますか?
おやじギャグは
つまらないから
ステータスが下がるんじゃ
ありません。
「自分で言って、自分で笑う」
から、
ステータスが下がるんです。
1、
相手を笑わせようと
「何か」を言う
2、
でもその「何か」に
自信が無いため
シーンとした
場面になることを恐れ
先に自分で笑ってしまう
ところが、この「2」って
「オレは面白いことを
言ったんだぞ。
おまえら、分かってるよな。
空気読めよな」
っていう、
暗黙の圧力とも言えるんです。
これが不愉快だし
さらに、この自信の無さが
みっともないのです。
すごいですよね。
人間って。
本当は、こうやって
いちいち言葉にしなくても
ジャパニーズスマイル
だろうが
おやじギャクだろうが
それを、直感として
感じちゃうんです。
こいつ、弱えー
こいつ、ウゼーって。
そしてその直感は
社会的な正しさに
縛られにくいぶん、
女性の方が
はるかに優れています。
怖いですよ。
人を見るときの
女性の直感って。
あと、
笑いを勉強しようとして
一生懸命テレビの
お笑い番組を研究する人とか
いますが、あれは危険です。
あれは全部
テレビのための
お笑いショーです。
タレント達が
たいして面白くもないのに
無意味にバカ笑いするのは
全部、そうしないと
テレビに写れないからなんです。
つまんなくても
楽しそうに
バカ笑いしてみせれば
カメラマンは
その画が欲しくて、
ワンショットで
その芸人を
切りぬきますよね。
そういう笑い声や
笑っている姿が映された映像を
沢山使うことによって、
つまんない番組でも
なんとなく盛り上がってる感
を出しています。
タレント達は
その仕組みを全部
分かったうえで、
でも少しでも沢山
テレビに写りたいから
内心
「こいつつまんね~。
早く消えろよな~
早く家帰って
彼氏とセッ●スして~。」
とか思いつつ
手を叩いて
大笑いしてみせます。
もちろん
ちゃんと面白くて
共感して笑っている
タレントもいますが、
問題はそこじゃありません。
自分の笑っている姿が
テレビ用の商品として、
番組が盛り上がってる感を
演出することを理解していて、
そのように振舞っている。
ここが重要です。
だから、僕らがこれを
日常でマネしちゃうと、
ハイテンションな
学生みたいに
うっとおしいヤツに
成りかねないんですよ。
コミュニケーションに
コンプレックスを
持っている学生に、
こういうやつ、いますよね。
(大人にも、たまにいる…)
お笑いの真似して、やたらと
「それフリでしょ?」
とか、
「突っ込みが云々」
「ボケが云々」
とかいって
はぁはぁ言ってる奴ら。
テレビの笑いは
ショービジネスの笑い
僕らが求めるのは
コミュニケーションの笑い。
さらに、もっとモテたければ
ステータスを意識した
『恋愛』コミュニケーションの
笑いが必要です。
相沢蓮也