たまに死にたくなります

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相沢蓮也

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この記事は約12分で読めます。

 

「ああ……それにしても
女が欲しいっ………!!」

出だしのセリフは
『カイジ』という漫画の1頁

「ああ……それにしても
金が欲しいっ………!!」

ってフレーズの
『金』を『女』に変えたものです。

映画化もされているので
この漫画を知っている人や

読んだ事ある人は
多いと思うんですが、

ギャンブルという
テーマを通して、

人間の業の深さをエグって
エグってエグリまくるような
お話です。

その漫画のなかで
印象的なシーンがあって

ある超巨大企業の会長が
壇上(だんじょう)から、

おおぜいの
幹部社員たちの前でこう言います。

「ククク……

むろん…というか……

言うまでもなく……

わしは 持っておるっ…!

この
パーティー会場の誰よりも……

持っておるっ……!

金をっ……!

円で…

ドルで……!

ユーロで……

元で…!

持っておるっ…!

ククク……

どこにネズミ……

税務署のネズミが
ひそんでおるか知れんから

大きな声では言えんが

それぞれ……

100億はくだらぬ
預金を持っておるっ……!

最近では……

北半球にばかり
金を集中させるのも
どうかと思い……

オーストラリア・ドルも
手にした……

ほんの50億ほどだが……

転ばぬ先のなんとやらだ……!

常にリスクの分散は
怠らないっ……!」

すると、会場がざわめき始め
やがて拍手のあらし。

会長コールが始まります。

両手を上げてその空気に
酔うような顔の会長

ところが、次の瞬間、会長は
バンッ!!

と机をたたき、怒鳴ります。

「バカがっ……!」

静まり返る会場。

そしてワナワナと震えながら

「足らんわっ…

まるで…!!」

シーンとする会場。

「わしは……

もっともっと…

欲しいんじゃっ……!

円を…!

ドルを…!

ユーロを……!

まい進せよっ……!

かき集めるんじゃっ…!

世界中の金をっ…!

人間の欲望はつまるところ
金につきるっ……!

それを牛耳る金貸しこそ……

王っ…!

築くんだっ……!

王国をっ……!」

と、まあこんな感じで
幹部社員たちに
激を飛ばすわけです。

そして、このシーンの冒頭に
バーンと描かれた文字が、

「ああ……それにしても
金が欲しいっ………!!」

です。

金と女っていうのは
似たところがあって、

満たしても、満たしても、
渇きます。

海水を飲むようなものです。

飲んでも飲んでも、

いや、

飲めば飲むほど、
さらに喉がかわきます。

彼女が欲しい。

せふれが欲しい。

1度でいいから、
本当に好きになった女と……

100人はやりたい。

1000人はやりたい。

手に入れるたびに、

大きな
喜びとともに、訪れる

なんだ、こんなものか
という感慨

そして次の欲望が湧く。

次々とわき続ける。

こういう
人間の欲望の深さとか、

業(ごう)の深さみたいなモノ
を見つめていると、

(『恋愛相談』という形で
僕は毎日、

こういうメールを
もらっていますので)

その

「欲しいよ~。
欲しいよ~……っ!」

というメールの嵐に
気持ちが重たくなり
たまに死にたくなります。

ウソです。

死にたくなるは
言い過ぎました。

でも毎日、見知らぬ人の
深い欲望を受けとめ続ける
ってのは

思いのほかシンドイもので

はじめてこうして
弱音を書いてみました。

キャバ嬢の気持が
分かる気がします…

もう書きません。

で、今日はぜんぜん違うお話

ちょっと恋愛を勉強しだすと

8割くらいの男性が
ある勘違いをし始めます。

それが、

「女性に優しくすると
男の価値が下がる」

です。

こう勘違いしている男が
非常に多い!

こう勘違いする男の
典型的なパターンというか
歴史(?)があって、

1、
好きな女性に、好かれたくて
めっさ優しくした。

2、
にも関わらず、フラれた

3、
どこかの恋愛マニュアルで
「女に媚びるな!」
と書いてあった。

4、
なるほど
自分は女に媚びていた。

優しくすると
女はつけ上がるんだ。

もっと上から目線で
強気に攻めなくては
いけなかったのか。

と、こんな感じで
女性に対する優しさや
気遣いを止めようとします。

で、結論から言うと、

・女性に優しい男はモテます!!

これは、絶対です。

でも、

・女性に媚びる男は見下されます。

これもまた、事実です。

じゃあ

優しさや気遣いと、媚び

の違いは何なのか?

という疑問に行きつきます。

そこで
あるコンサルでの会話。

生徒
「今まで自分は
女性に対して
優しくし過ぎていました。

それが
自分の価値を下げていて

だから
フラれたんだと思います。」

相沢
「なるほど。
ところで、あなたが言う

『優しくした』
というのは、

具体的に、どのような
行動を指して言ってますか?」

生徒
「う~ん。そうですね。

たとえば、エレベーターで
ボタンを押してあげたり
ドアを開けてあげたり…」

さて、これを聞いたあなたは
どう思いましたか?

エレベーターで
ボタンを押してあげたり

女性のために
ドアを開けてあげたりすると
あなたの価値は落ちますか?

付け加えると、

女性のコートを
ハンガーに掛けてあげたり
居酒屋でお皿をとってあげたり

こういうちょっとした
気遣いをすると

あなたの価値は落ちますか?

よ~く、考えてください。

「もちろんですっ!

男は女の
召使じゃないんです。

そんな事したら、甘く見られますよ
相沢さんっっ!!」

って思った人も、

「いや、女性は
チヤホヤされたい生き物です。

そうやって
お姫様扱いしてあげると喜ぶんです」

って思った人も、

僕は、両方とも
半分正解で、半分不正解
だと思います。

エレベータで
ボタンを押してあげたり

女性のために
ドアを開けてあげたり

コートを
ハンガーに掛けてあげたり

居酒屋でお皿をとってあげたり

まったく同じ動作をしたとして

男としての価値が下がる人間と
むしろ上がる人間、

2種類います。

ちょっと想像して欲しいんですよ。

たとえば
年商150億円くらいの企業の
70歳くらいの会長が、

あなたのために、
エレベーターのボタンを
押してくれたり

ドアを開けてくれたとして

じゃあ、その時
あなたの中で、

この年商150億円の企業の
会長の価値が下がりますか?

「ちっ!
オレなんかのために
ドアを開けやがって!

つまんねージジイだぜっ!!」

って思いますか?

って話なんです。

エレベータのボタンを
押してあげたり

女性のために
ドアを開けてあげたりする

その程度で落ちるほど

『男の価値』は低くありません。

じゃあ、
どんな場合に落ちるのか?

答えは、

普段は、そういった
気遣いをしない男が

その女性に対してだけ、

ボタンを押したり、
ドアを開けたりした場合。

でしょう。

こういう
気遣いの動作ってのは
体に染みつくものです。

だからこそ
やり慣れていないと

それはギコチなさや
不自然さとなって体に表れます。

そのギコチなさや不自然さを
女性は敏感に感じ取り

無意識のレベルで、

「あ、こいつ私に媚びてる。
私が欲しいんだ」

と直感し、その場合のみ
男の価値は下がります。

普段から、
爺さん婆さんや子供、同性から
ただの知り合いに対してまで、

ちゃんと同様の気遣いや
優しさが出来ていればいいんです。

それは日常の洗練された
動作となって表れ、

紳士的な振舞いとして
女性に伝わります。

だから、モテます。

でも逆に、
普段は誰に対しても雑なくせに

好きな女性に対してだけ
それをやるから

・媚びている

ことが『見抜かれます』

だって、媚びてますよね。

その女性に対してしか
やっていないなら

それは紛れもなく

『媚び』です。

別に優しいから

あなたの価値が下がったのでは
ありません。

本当に『媚び』ていたんです。

ただ、それを
見抜かれただけです。

あなたが、
老若男女誰に対しても
紳士的であるならば、

堂々としていればいいんです。

それが、あなたの
スタンダードであるならば

誰にも文句を言われる
筋合いは無いし、

誰にも恥じることはありません。

好きな女性に対してだって

同じように
接すれば良いんですよ。

また、こういうのは
部分的なセリフや
動作の問題じゃないので、

LINEのやり取りなんかにも
表れてしまいます。

よくあるパターンなんですが

気になる女性と
やり取りするとき、

「将来の夢に向けて
努力できてエライね」

「素晴らしい友人がいるんだね」

「思い立ったら行動できるんだから
凄いなって思うよ」

と、褒めます。

持ちあげます。

「LINEしてくれてありがとうね」

と、気を使います。

好きな女性に対して
こういうLINEを
送ってしまう男は多いんですが

一度、
冷静にながめてみてください。

こういう感じの気遣いや
優しさの言葉、

たぶん、あなたの大切な

仲の良い
男友達には送りませんよね?

この女性にだからこそ

あなたはこれらの
言葉を投げかけた。

この女性に対してだけ。

それを
『媚びている』と言います。

本当の優しさとは何か?

誰にも媚びない。

それでいて
優しい男でありたいですね。

相沢蓮也

 

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