相沢です。
「勇気」なんて実体は、
本当は存在しない。
あるのは
「みえ」と
「慣れ」と
「複数」だけだ。
ということが言いたくて、
書き始めたその4回目。
さて、今日はちょっと
別の話をはさみます。
僕は仕事の関係で、
ある会員制の高級クラブと
付き合いがあります。
そこの会員さん達は、
基本的に年商何十億円とか、
何兆円とかいった超大企業。
日本人ならまず知っていて、
当たり前というような会社の
社長や会長。
彼らからインタビューを取り、
クラブ内でしか公開されない
秘密の記事を書いています。
かなり特殊な仕事ですね。
そこで何度か
面白い体験をしていて、
今回のテーマとも
関係するかと思い、
書きます。
彼らにインタビューをしていて
いつも思うんですが、
大抵の人は、けっこう
緊張しています。
そして彼らのうち、
テレビなんかでも有名で、
あちこちの業界と
人付き合いのある人物にかぎって
「いやぁ…僕は人見知りでねぇ…」
と言います。
はじめは謙遜かな、
と思っていたんですが、
どうもそうでもないらしく。
話を聞けば聞くほど、
大抵の場合、本当に
人見知りなんですね。
年商何十億、何兆、
といった企業のトップに立ち、
メディアの取材を
バンバン受け、
どこに行っても
堂々としている。
でも、彼らも、
本当の本当の根本では
人見知りなんです。
最近も、話の流れで
聞いてみたんですが、
やはり
「自分は臆病で勇気がなく、
人見知りだ」
と言っていました。
では、どうしてそんな風に
堂々と振舞えるんですか?
と、ストレートに聞くと。
「はじめから出来たわけじゃない。
慣れだよ」
「だって、仕事なんだから、
やらざるを得ないじゃない」
と。
凄く納得しました。
本当に本当に、
生まれつき
勇気のある人間なんて、
いないんじゃないか
と思います。
けっこうみんな、
やむを得ない、
仕事だからとか、
状況的に引き下がれない、
とか。
そういった理由ではじめは
ドキドキする自分を無理やり
追い込んで行動する。
それを繰り返すうちに、
慣れてくるんです。
人間の最大の強さは
「慣れ」
だそうです。
どんなに辛いことも、
苦しいことも
繰り返しているうちに
慣れてしまえる。
だからこそ、
どのような環境でも
生きていけるそうです。
「勇気」は必要ありません。
「慣れ」てください。
と、余談が長くなりましたが、
前回の続きです。
気になる女性に声をかけたり、
誘ったり、キスしたり
セックスしたり。
これらの段階になると、
「慣れ」もあるが、
それ以上に「複数」
という考え方が重要です。
さて、学生の頃の僕は
気になる女性に
声をかけることが出来ない。
そういう男でした。
そこからスタートして
沢山の出会いを重ね、
現在に至るというのは、
ここまでお話した通りです。
そして現在、
気にいった女性には
かなり積極的に声を
かけられるように
なったわけですが。
では、その理由は何か?
以前の自分よりも
勇気が付いたのか?
違います。
まったく違います。
僕は臆病な人見知り
のままです。
では、沢山の経験を重ねた
結果の「慣れ」か。
もちろんあります。
しかし、一番大きな理由は
「可愛くて性格のいい女性は
世の中にいくらでもいる」
ということを知ってしまった
からです。
美人だが性格が悪い、とか
ブスで性格が良い、とか。
そういう話ではありません。
可愛くて、しかも美人。
いくらでもいます。
ひたすら出会いを
繰り返し続けるうちに、
この事実が分かったんです。
するとどうなるか。
気になる女性と出会った時
「とりあえず、
声をかけてみるかな」
と思えるわけです。
そして
「ま、ここで失敗しても、
いい女はいくらでもいるし」
と。
自分が心から好きになれる
可能性のある、
可愛くて性格もいい女性。
これが世界にたった1人しか
いないのであれば、
正直、僕だって
失敗が怖すぎて
声をかけることが
できないと思います。
でも、それは幻想。
本当はすばらしい女性は
世の中にいくらでもいます。
ちょっと寂しい考え方だと
思いますか?
そう思うのであれば、
それは、大切な女性に関して、
短期的な接点と、
長期的な時間の積み重ねの
考え方が混ざっています。
まあ、それは別の
機会に話ますが。
ともかく、です。
そして、そういう
すばらしい女性と
常に3、4人、
いつでもコンタクトを
取れる状態にあれば。
はっきり言って、
まったく失敗が
怖くなくなるわけです。
これが「複数」
すばらしい女性は、
世界に1人しか
いないわけではない。
本当に、何人もいます。
さて、テーマを戻します。
4回にわたって
お話して来ましたが、
僕には全く
「勇気」なんて無い
ってことが分かって
もらえたでしょうか。
むしろ、徹底的に
臆病であったからこそ、
今があります。
「勇気」があったから
行動できたわけではない。
どうしても
セックスがしたくて、
でも、1人では何も
できないから仲間を集めて。
仲間に対する「みえ」、
つまりかっこつけで、
必死になって行動してみせて。
その積み重ねが「慣れ」
となり。
さらにその積み重ねが、
素晴らしい女性が
「複数」いることを実感させ。
その結果、そもそも失敗が
怖くなくなるから、
「勇気」も必要なくなる。
と、こんな感じです。
そして、僕の周りを見渡して
思うんですが、
モテてたり、
女遊びが好きな男は、
たいていこんな感じです。
彼らに特別な「勇気」が
あるかといえば、
むしろNO。
臆病な自分を受け入れ、
その臆病な自分のまま、
いかに女性を口説くか。
それぞれが、
それぞれの方法で
よく試行錯誤を繰り返して、
今があるように見えます。
結論を繰り返しますね。
「勇気」は「幻想」です。
漫画の世界にしか
存在しません。
「勇気」とか
「臆病」とかいう考え方を
するのではなく、
自分はどうすれば、
女性に声をかけ、誘えるか。
その具体的な方法を、
自分と女性を
しっかりと見つめて、
自分なりに探し出してみて
ください。
「勇気」は関係ありません。
どうやって工夫して、
どうやって行動するか、
です。
相沢蓮也