折れない心が欲しいなら

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相沢蓮也

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あなたは、

強くなりたいですか?

僕は、昔からずっと

「もっと強くなりたい」

って思っていました。

それは、

ケンカが強いとか、

そういう、

頭の弱そうなお話ではなくて。

もっともっと、

心の問題として。

本当の強さを求めて。

今日は、

この秘密を知るために、

ひとつの

心理学の実験のお話をします。

「心の強さとは何か?」

をテーマにした実験です。

・・・

まず、

けん玉の初心者を
集めました。

けん玉。

で、集まってくれた
みなさん、それぞれを、

個室に案内して、

そこで、好きなだけ練習して
もらいます。

練習の風景は、

カメラでのぞき見できる
状態にして、観察してみます。

すると、

・20分以内に練習あきらめて、
うまくならなかった人たち

と、

・1時間以上の練習を続けて、
それなりに上手くなった人たち

に別れました。

さて。

この『差』ってなんだと
思いますか?

答えは、

目の前の結果に、
一喜一憂(いっきいちゆう)
したかどうか?

でした。

20分以内に、練習を
あきらめてしまった人たちは、

みなさん、

けん玉が、

一度、うまくお皿に乗るたびに、

「よしっ!」

「やった!!」

「いえーい!」

みたいな感じで、

ガッツポーズしたり、

大げさに喜んだり

いちいち、
テンションを上げて、

逆に、

1度、失敗するたびに、

「くそっ!」

「なんでだっ!」

「う~…」

と、

おおげさに、
テンションを下げて、

そうやって、

いちいち、

目の前の小さな結果について、

気持ちを上げたり下げたり
したそうです。

一方で、

練習を1時間以上も続けて、
それなりに上手くなった
人たちは、

みなさん、

その1回、

その1度、

玉が、お皿に乗っても、
乗らなくても、

黙って、たんたんとやる。

もくもくと、

いちいち、喜びも
悲しみもせずに。

事実だけを見て、

どうしたらうまくなるかを
考えながら、

もくもくと、続ける。

そういう人たちなのだとか。

僕は、

この話を聞いたとき、

まっさきに、

ナ ン パ を思い浮かべました。

同じなんですよ。

あれも。

上達しない男性は、

だいたい、

目の前の結果にこだわります。

女性に話しかけて、

ちょっと反応が悪かった、

とか、

無視されてしまった、

とか、

それだけで、いちいち
悔しそうに、肩を落としますし、

様子を見ていると、

全身から、

「くやしい、残念、むねん」

という気持ちがあふれてます。

いちいち、傷つきます。

そして、ちょっとでも
女性の反応が良いと、

やたらと舞い上がって、

「やったぜ!
ついにLINEゲットしたぜ!」

とかいって、

そのひとりの女性に
執着します。

でも、

すぐに上手くなる男性って、

女性の反応がどうであれ、

すべて、

ただの『事実』として
うけとめて、

たんたんと、続けます。

良い反応も、冷たい反応も、

すべては、ただの『事実』

こういう男性は、早いです。

・・・

確率は、期待値に収束します。

難しい言葉を使ってすみません。

簡単に言うと、

例えば、

3パーセントの確率で
起きることが、

最初の1回で、起きるなんて
ことは、いくらでもあるし、

20%の確率で起こるはずの
ことが、

20回繰り返しても、

1回も起こらない、

なんてことは、

実際には、
いくらでもあるんです。

でも、
1000回、
1万回、
10万回、

と繰り返していれば、

いずれ、

3パーセントに落ち着いてきますし、

20パーセントに落ち着いてきます。

何が言いたいのか?

あなたがもし、

「正しい努力」を続けて
いるのであれば、

いつか、必ず、むくわれます。

安っぽい言葉で恐縮ですが。

真実だと思います。

「正しい努力」とは、

あなたが欲しいものを
手に入れるための、

『高確率』の方法論。

『高確率』の努力、

です。

そうすると、

例えば、

あなたが、どんなに
「正しく」努力をしていても、

2か月とか、

3か月とか、

もしかすると、

半年とか、1年とか
たっても、

ちっとも結果が出ない、

なんてこと、

普通にあるんですよ。

逆に

「間違った」努力を
していても、

1週間や2週間で、

いきなり結果が出てしまう、

なんてことも、

普通に、よくあります。

短期的には、

そういうことって、

いくらでもあるんです。

でも、やっぱり、

確率は、期待値へと
収束してゆくものですから。

5年とか、10年とかいった
単位で見ますと、

最後は、

「正しい」努力をした人間が、
いちばん、持っていきます。

逆に、

「間違った」努力をしていたのに、

運よく、

1週間とか、2週間とかで

結果が出てしまったひとは、

まあ、だいたい、

数年で消えてゆくものです。

10年は、まず残りません。

確率は、
期待値へと収束するのだから。

そうやって、

時間のフィルターを
通せば通すほどに、

ホンモノ

しか、残りません。

それが、自信です。

「どうしたら、
もっと強い心を持てるのか?」

「どうしたら、
折れない精神力を持てるのか?」

結局それは、

短期的に、

目の前の、ちょっとした
成功や失敗の繰り返しについて、

いちいち、心を動かさない。

成功しても、

失敗しても、

上手くいっても、

上手くいかなくても、

「まあ、そういうこともあるよね」

と、

短期的には、

こういう受け止め方をしてですね、

10年後の自分に向けて、

淡々と、

「正しく」努力を積み重ねられる、

その在り方こそが、

心の強さなんだと、思います。

そうして、よく、

ニセモノの自信

とか、

ホンモノの自陣

とかっていいますけれども、

ニセモノの自信とは、
実体験の無い、思い込みで、

ホンモノの自信とは、

あなた自身が、
「正しく」努力を積み重ねて
いくなかで、

「なーんだ。
短期的に見たら、

自分よりもすぐに、結果を
出したやつが沢山いて、

つい、そういう人たちと
比べてしまって、

自信を無くしたりもした
けれども、

5年とか10年っていう
単位で比べてみたら、

結局は、同じようなところに
落ち着くよね」

っていう、

つまり、

短期的な結果の比較ではなくて、

長期的な、大局的な、
結果の観察でもって、

「色々あったけれども、
自分って、最後は、出来るじゃん」

っていう

・実体験

を獲得することによって、

得られるものなのです。

だから、

長期間の、「正しい」努力に
よって、結果を得た人間ほど、

心が強く、折れません。

短期的な「結果」だけ見て、

いちいち、

喜んだり、落ち込んだり
しているひとほど、

調子が良いときには
気持ちがハイになって、
自信満々に見えるのだけれども、

ちょっとしたきっかけで、
すぐに、心がポキっと折れます。

ホンモノの自信と、

ニセモノの自信の違い。

強い心、

折れない精神力を育てる方法。

「正しく」努力を積み上げたい
ですよね。

相沢蓮也

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