相手を怒らせるのは怖いですか?

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相沢蓮也

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相沢です。

その人が何に対して
怒っているかを見れば

その人の「底」が見える

今日はそういうお話。

「他人を怒らせるのが怖くて

どうしても
会話が無難になってしまう」

という相談を受けました。

あなたは、どうですか?

他人を怒らせるのって
怖いですか?

僕は、あまり怖くありません。

もちろん、出来れば
怒られたくないのですが

でも、自分の良識に
従ったうえで

相手を怒らせて
しまったのならば
仕方ない。

そういうことって
誰にでもあります。

価値観の相違。

なら、あやまれば、良い。

その手のすれ違いが
起きないということの方が
あり得ません。

人間だから
かならずスレ違う。

なら、素直に謝る。

一方で、
他人の怒りというものには
重要なヒントが隠れています。

多くの場合

「自分は他人のミスに対して
普通、もしくは、寛容である」

と思っているものです。

でも、昨日も今日も
明日の未来も、

ずっと、誰かが誰かに対して
怒り続けている。

価値観が違うから。

そして、価値観の違いから
出た言動を
許せないと思うから。

と、いうことはですよ。

その人がどんな人間かを
知りたければ

その人が
「何に対して怒りを感じるか」

を観察すればいいんです。

たとえば、昔
僕の上司だった人間は

自分の計算通りに
仕事が流れないと我慢ならない
という人でした。

彼が怒り出すポイントって

必ず、彼の思い描いた
スケジュールに
影響する部分のみ。

そうでない時は
非常に優しくて寛容。

ここから分かるのは

彼が、臆病な性格である
ということです。

想定外に対処する自信がない。

なら、いかにして
彼を安心させるか

が、彼との付き合い方の
ポイントになるわけですね。

また逆に、

「自分が何に対して
怒りを感じるか」

を思い返してみれば
自分がどんな人間かも
分かります。

たとえば僕の場合。

ある飲み会の時に

「君の仕事なんて
うちの会社の看板がなければ
誰からも信用されないよ」

と、ある酔っ払いに
言われたんですが

メチャクチャ頭に来ました。

僕は、ほとんど怒ることが
無いんですが

この時ばかりは
煮えくりかえりました。

頭に来すぎて
その会社から受けていた仕事を
途中で断ってしまいました。

大人げなかったと
今はちょっと
反省してますが。

ここから分かる、
僕の人物像は

「信頼されると燃える」
です。

だから、
僕を便利に使いたければ

「君の腕を見込んで!」

「君にしか頼めない!」

というのを
上手く伝えればよい。

このように
「怒り」というのは

その人の「底」とか「人間性」を
ストレートに語ってしまうので

感情に任せて
すぐに怒りを表現する人間は

ある意味、見え透いていて
チョロイわけです。

一方で、怒っていても
それを全く表に出さない
人間もいます。

底知れなくて、イヤですね。。。

こういう人もいますが
これだと自分を守り過ぎ。

自分がどんな人間であるかを
伝えな過ぎて

他人と深い関係になるのが
難しかったりします。

最もコミュニケーション能力の
高い人間は、

怒りが「底」や「価値観」を
ストレートに暴露してしまう。

という事をよく理解したうえで
冷静に、パフォーマンスとして
怒りを表現するタイプです。

意図して、
都合のよいタイミングで

ちゃんと自分の価値観を
相手に伝え、

相手との心の距離感を
調整する。

腕のイイ営業マンや
プロデューサーみたいな
仕事をする人に
多い気がします。

負の感情やプレッシャーも
計算づくで他人に与えるため

他人を支配するのが上手いです。

「怒り」っていうのは
トゲトゲしていて

あまり触りたくない
感情のように思われますが

ちゃんと向き合うと
あんがい悪くないものです。

苦いコーヒーの
奥行ある味を楽しむつもりで

一度、恐れずに、怒りを
観察してみてください。

「相手を怒らせるのが怖い」

のではなく

「相手を怒らせて
その人を知り、

ちゃんと謝って
関係を発展させる」

のが大人です。

相沢蓮也

 

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