相沢です。
先日、渋谷でナンパの
コンサルをしていた時の話。
生徒はAさんとします。
Aさんは
柱のところにイヤホンをして
立っている女性に
声をかけました。
「待ち合わせですか?」
って声をかけなさい
という指示で。
遠くから見ていると
その女性はわざわざ
イヤホンを外し
Aさんに反応します。
で、ちょっと笑顔が出て
スマホを出しながら
2人でしばらく話ている。
ところが、途中で
その女性はAさんの元から
去ってしまいました。
「あれ、なんでだろ?」
と思って
Aさんに話を聞くと
Aさんいわく
「カフェ・ド・クリエ」
という喫茶店に
行きたいらしいが
自分はその場所が
分からなかったから
教えてあげることもできず
どうにもならなかった。
と。
ナンパに限らないんですが
ここが、グイグイと女性を
落としていく男と
いわゆる「イイ人」との
決定的な差だと感じました。
本来Aさんは
「カフェ・ド・クリエ」を
知らなくても、
ともかくその場では
「知ってるよ」
って答えるべきだったんです。
「ってかオレ
渋谷で一番詳しいから。
その・・えっと・・・
なんだっけ?
カフェ・ド・ナントカ?笑」
って。
そしたら、
「いやいや、
知らないじゃん笑」
ってなるから、
「知らないんだけど。
でも、知ってるっていう
気持ちだけはホンモノだから
そのカフェドなんとか。
むしろなんかもう、
あそこのカフェドで良くない?」
みたいな感じで
いったん、断られる前提で
誘いつつ
「今日は、買い物?」
みたいな感じで
会話に切り替えれば
よいですよね。
それで少し話したら
まあ、スマホもあるし
一緒に探しましょう。
と。
で、そのまま
2人で行っちゃえばよい。
営業と同じなんですよ。
優秀な営業マンって
とりあえず
「出来ます」
「うちが一番得意ですっ!」
って言っちゃうじゃないですか。
言って、とりあえず
話を進めちゃってから
社内で相談して、
後からつじつまを
合わせますよね。
たぶん、これを
「フット・イン・ザ・ドア」
っていうんだと思いますが、
1歩でも半歩でも
話が進んじゃったら、
なんとなく
途中で断り辛くなって
そのまま
最後まで行ってしまう。
一方の、正直すぎる人
イイ人は、
「う~ん。分かりません。
1度、社にもどって
相談してみます」
とか言っちゃうから
機会を逃すんです。
これとまったく同じです。
とにかく、
言っちゃえばいいんですよ。
「得意だよ」
「詳しいよ」
「大丈夫」
「オレに任せろ」
って。
僕はつい、これを
「ナンパはノリです!」
「勢いです!」
っていう曖昧な言葉で
説明してしまうのですが、
要するにこういうことです。
とにかく、言ってしまう。
ダメだったら
後から謝れば
いいじゃないですか。
それで人が
死ぬわけでもあるまいし。
誰かが大損するわけでもない。
ナンパなんですから。
相沢蓮也